売れないと思っていた不動産に、買い手が見つかることがあります
「こんな物件は売れないと思うのですが…」静岡市で不動産売却のご相談を受けていると、このようなお話をいただくことがあります。
築年数がかなり古い住宅。長年空き家になっている実家。再建築ができない土地。事故や孤独死があった物件。荷物がそのまま残されている家。
所有者の方からすると、
「こんな状態では買い手なんて見つからないだろう」
と思ってしまうのも無理はありません。
実際に私たちのもとへご相談いただく方の多くも、最初は同じような不安を抱えています。
しかし、不動産の価値というのは単純に建物の新しさだけで決まるものではありません。
一般の方には敬遠されるような物件でも、不動産会社や投資家の視点で見ると価値が見出せるケースがあります。
また、売却方法を変えることで買い手が見つかることも少なくありません。
静岡市内でも、空き家や再建築不可物件、相続したまま利用していない不動産のご相談は年々増えています。
「売れない」と決めてしまう前に、一度状況を整理してみることで見えてくる選択肢もあります。
今回は、ボロ家・再建築不可・事故物件・空き家など、いわゆる“訳あり物件”と呼ばれる不動産について、実際の現場で感じることを交えながらお話ししたいと思います。
「こんな物件は売れない」と思っていませんか
古くてボロボロの家だから無理だと思っている
不動産売却のご相談を受けていると、
「築50年を超えているので売れませんよね」
「雨漏りもしていますし、解体しないとダメですよね」
というお話をいただくことがあります。
確かに、築年数が新しい家と比べれば条件は良くありません。
しかし、実際の現場では築年数だけで売れる・売れないが決まるわけではありません。
例えば、建物として利用するのではなく、土地として活用したい方がいるかもしれません。
また、不動産会社の中には古い住宅をリフォームして再販売する会社もあります。
所有者の方から見れば価値がないように感じる建物でも、見る人が変われば価値になることがあります。
実際に静岡市内でも、長年空き家になっていた住宅や老朽化した住宅が取引されているケースは少なくありません。
大切なのは「ボロボロだから売れない」と決めつけることではなく、どのような需要があるのかを確認してみることです。
再建築できない土地だから価値がないと思っている
再建築不可物件のご相談もよくあります。
建築基準法上の道路に接していなかったり、接道義務を満たしていなかったりすると、新しい建物を建てることができません。
そのため、
「建替えができないなら価値がない」
と考える方も多いです。
確かに一般の住宅購入者から見ると、再建築不可という条件は大きなマイナス要因になります。
しかし、だからといって必ず売れないわけではありません。
例えば、
・現状の建物を利用する方
・賃貸物件として活用したい方
・隣地所有者の方
など、需要が生まれるケースがあります。
私たちも再建築不可物件の相談をいただくことがありますが、最初から「無理ですね」とお伝えすることはありません。
まずは状況を確認し、どのような選択肢があるのかを整理することが大切だと考えています。
事故や孤独死があったから売れないと思っている
近年、静岡市でも孤独死や事故があった不動産の相談は増えています。
ご遺族の方からすると、
「こんな家は誰も欲しがらないのではないか」
という不安を抱えるのも当然だと思います。
実際、一般の購入希望者の中には敬遠される方もいます。
ただし、事故物件だから絶対に売れないというわけではありません。
不動産会社や投資家の中には、そういった事情も理解した上で購入を検討する方もいます。
また、立地や土地の条件によっては、建物を解体して土地として活用されるケースもあります。
大切なのは、事故物件だからといって一人で悩み続けないことです。
誰にも相談できずに何年も放置されてしまうケースを見てきましたが、時間が経てば経つほど建物は傷み、選択肢も減っていきます。
「こんな物件でも相談していいのだろうか」
というところから始まるご相談も少なくありません。
実際には、そうした物件ほど相談いただく価値があると感じています。
不動産会社によって見方は大きく違う
建物ではなく土地として評価するケース
不動産の価値というと、多くの方は建物の状態を思い浮かべます。
しかし、不動産会社が査定するときは建物だけを見ているわけではありません。
むしろ、古い住宅の場合は土地の価値を重視することも多くあります。
例えば、
・立地が良い
・日当たりが良い
・接道条件が良い
・周辺環境が良い
こうした条件が揃っていれば、建物が古くても土地として十分評価されることがあります。
所有者の方が「ボロ家だから価値がない」と思っていても、実際には土地に価値が残っているケースは珍しくありません。
再生やリフォームを前提に購入するケース
一般の方が家を探す場合は、「そのまま住めるかどうか」を重視します。
一方で、不動産会社や投資家は少し違う視点で見ています。
購入後にリフォームする。
間取りを変更する。
賃貸として活用する。
こうした前提で物件を見るため、一般の方が敬遠する物件でも購入対象になることがあります。
実際に現場では、
「この状態では売れないと思っていた」
という住宅が、思ったより早く話がまとまることもあります。
その理由は、買う人によって価値の見方が違うからです。
一般の方には難しくても需要があるケース
不動産の世界では、
「一般の方には売りにくいけれど、業者や投資家には需要がある」
という物件が存在します。
例えば、
・築年数が古い住宅
・長期間空き家になっている住宅
・荷物が大量に残っている住宅
・再建築不可物件
・事故物件
こうした物件は、住宅を探している一般の方からすると購入をためらうことがあります。
しかし、不動産会社や投資家は見方が違います。
購入後の活用方法や出口戦略を考えながら検討するため、一般の市場では敬遠される物件にも価値を見出すことがあります。
実際に、
「誰も買わないと思っていた」
という物件に買い手が見つかることは珍しくありません。
だからこそ、所有者の方が最初から諦めてしまうのはもったいないと思います。
ボロ家・再建築不可・事故物件は売却できるのか
築年数が古い住宅や空き家の場合
築40年、50年を超える住宅になると、
「建物に価値はないですよね」
と言われることがあります。
確かに建物としての評価は低くなります。
しかし、不動産売却は建物だけで決まるものではありません。
土地の広さや立地、周辺環境によっては十分需要があります。
また、最近は中古住宅をリフォームして住みたいという方も増えています。
築年数だけを理由に売却を諦める必要はありません。
実際に静岡市内でも、築年数の古い住宅が取引されているケースは多くあります。
再建築不可物件の場合
再建築不可物件は、一般の住宅市場ではどうしても不利になります。
しかし、それでも取引されている物件は数多くあります。
例えば、
現在の建物をそのまま利用する。
賃貸として活用する。
隣地所有者が購入する。
こうしたケースです。
また、再建築不可といっても状況は様々です。
調査してみると改善できるケースもありますし、別の活用方法が見つかることもあります。
重要なのは、
「再建築不可だから終わり」
ではなく、
「再建築不可だからこそどう売るか」
という視点です。
事故物件や孤独死があった物件の場合
事故物件のご相談は、精神的な負担も大きいものです。
ご家族からすると、
「誰にも言えない」
「売却なんて無理ではないか」
と思われることもあります。
しかし、不動産業界には事故物件を専門的に取り扱う会社もあります。
また、立地や土地条件によっては建物を解体して活用されることもあります。
もちろん、一般的な物件と同じ条件で売却できるとは限りません。
ただし、
「売れない」
と
「条件を調整すれば売れる」
では大きな違いがあります。
その判断は、ご自身だけでは難しいこともあります。
だからこそ、一度相談してみる価値はあると思います。
荷物が残ったままでも売却できるのか
片付け前に相談した方が良い理由
相続した実家などで多いのが、
「まず片付けなければ相談できないと思っていた」
というケースです。
しかし実際には、その逆の場合もあります。
なぜなら、片付けにお金をかけた後に、
「実はそのまま売却できた」
というケースもあるからです。
特に大量の荷物が残っている場合は、
売却方法によって対応が変わります。
まずは状況を確認してから判断した方が、結果的に負担が少なくなることもあります。
残置物ごと売却できるケース
近年は、
「荷物そのままで売却したい」
という相談も増えています。
実際に、
家具
家電
衣類
生活用品
仏壇
物置の中の荷物
などが残った状態で取引されるケースもあります。
もちろん物件によって異なりますが、
残置物の撤去まで含めて検討する不動産会社もあります。
そのため、
「片付けが終わってから相談しよう」
ではなく、
「片付けができなくて困っている」
という段階で相談いただく方が良いケースもあります。
相続した実家でよくある悩み
相続不動産の相談で多いのは、
・荷物が多すぎる
・遠方に住んでいる
・管理できない
・誰も住む予定がない
というケースです。
そして、そのまま数年経ってしまうこともあります。
しかし時間が経つと、
建物は傷みます。
庭木は伸びます。
近隣にも迷惑がかかることがあります。
だからこそ、
「どうしたらいいか分からない」
という段階で相談することには意味があります。
売ると決めていなくても構いません。
状況を整理するだけでも、次の一歩が見えてくることがあります。
売却できないのではなく売り方が合っていないこともある
不動産のご相談を受けていると、
「何年も売れなかった」
「他社に相談したけれど断られた」
というお話を聞くことがあります。
ただ、実際には物件そのものが原因ではなく、売り方が合っていなかったというケースも少なくありません。
一般の住宅購入者向けに売るべきなのか。
不動産会社へ買取を依頼した方が良いのか。
投資家向けに募集した方が良いのか。
物件によって適した方法は変わります。
大切なのは、最初から一つの方法に決めつけないことです。
仲介向きの物件と買取向きの物件
不動産売却には大きく分けて「仲介」と「買取」があります。
仲介は一般の購入希望者を探す方法です。
一方で買取は、不動産会社が直接購入する方法です。
例えば、
築浅で状態の良い住宅であれば仲介の方が高く売れる可能性があります。
しかし、
・老朽化が進んでいる
・再建築不可
・荷物が大量に残っている
・事故物件
こうしたケースでは買取の方が向いていることもあります。
どちらが正解という話ではなく、物件の状況によって向き不向きがあります。
だからこそ、複数の可能性を検討することが大切です。
時間をかけて売る方法と早く整理する方法
売却には「価格」と「時間」のバランスがあります。
少しでも高く売りたいのであれば、時間をかけて買主を探す方法があります。
一方で、
相続手続き
空き家管理
固定資産税
遠方に住んでいる
などの事情がある場合は、早めに整理したいという方もいます。
どちらが良い悪いではありません。
大切なのは、ご自身の状況に合った方法を選ぶことです。
不動産売却は価格だけで判断するものではなく、その後の生活や負担も含めて考える必要があります。
複数の選択肢を比較する大切さ
実際のご相談でも、
「売却しか方法がないと思っていた」
という方は少なくありません。
しかし、
仲介
買取
賃貸活用
解体後の売却
現状のまま売却
など、不動産には様々な選択肢があります。
最初から一つに決めるのではなく、比較してみることで見えてくることがあります。
私自身もご相談を受ける際は、まず状況を整理し、どのような方法が考えられるかをお伝えするようにしています。
その中で、お客様に合った方法を一緒に考えていくことが大切だと思っています。
よくあるご質問(FAQ)とまとめ
ボロ家でも本当に売却できますか?
建物の状態によりますが、売却できるケースは多くあります。
建物ではなく土地として評価されることもありますし、リフォームや再生を前提に購入する方もいます。
まずは現状を確認することが大切です。
再建築不可物件でも買取してもらえますか?
再建築不可物件でも買取対象になることがあります。
立地や建物の状態、活用方法によって判断が変わるため、一度調査してみることをおすすめします。
事故物件はどのくらい価格が下がりますか?
内容や状況によって大きく異なります。
一概に何%下がるとは言えません。
ただし、事故物件だから売れないというわけではありませんので、まずはご相談いただければと思います。
荷物が残ったままでも相談できますか?
もちろん可能です。
実際にご相談いただく物件の中には、家具や家電、生活用品が残っているケースも多くあります。
片付け前の段階でもお気軽にご相談ください。
売ると決めていなくても相談できますか?
はい、大丈夫です。
売却するかどうか決まっていない方からのご相談も多くあります。
まずは状況を整理し、どのような選択肢があるのかを知るだけでも意味があります。
■まとめ 「売れない」と決める前に、一度ご相談ください
不動産の仕事をしていると、
「こんな家、売れないら」
「こんな状態じゃしょんないよね」
という言葉をよく聞きます。
確かに、築年数が古い家や長年空き家になっている実家、再建築ができない土地、事故や孤独死があった物件などは、不安に感じるのも無理はありません。
でも、私はそういった物件を数多く見てきました。
そして実際には、
「もっと早く相談すればよかった」
という方はいても、
「相談しなければよかった」
という方はほとんどいません。
私自身、売却のご相談をいただいた時に、最初から「これは無理ですね」とお伝えすることはありません。
なぜなら、不動産は一つとして同じものがないからです。
所有者の方が価値がないと思っていた物件に買い手が見つかったり、誰も住まないと思っていた家が再び活用されたりすることもあります。
だからこそ、自分で「売れない」と決めてしまうのはもったいないと思うのです。
もちろん、無理に売る必要はありません。
売却するかどうかを決めるのは、その後でも十分です。
ただ、
「どうしたらいいか分からない」
「こんな物件でも大丈夫だろうか」
そう思った時は、一度話をしてみるだけでも違います。
不動産の悩みは、一人で抱えていてもなかなか前に進みません。
でも、誰かに話すことで整理できることがあります。
静岡市で長年不動産売買に携わってきましたが、訳あり物件と言われる不動産ほど、実はご家族の事情や思い出が詰まっていることが多いと感じています。
だから私は、物件を見る前にまずお話を聞きたいと思っています。
ボロ家でも、空き家でも、再建築不可でも、事故物件でも構いません。
「こんな物件じゃしょんないかもしれないけど…」
そんな一言から始まるご相談もたくさんあります。
売ると決めていなくても大丈夫です。
まずは気軽にご相談ください。
思っていたよりも、選択肢はあるかもしれません。